GW合宿
- 1 日前
- 読了時間: 3分
⼭域:大分 宮崎(祖母傾⼭系)
⽇程:2026/4/30(木)〜5/3(火) 2 泊 3 ⽇(移動⽇1⽇/予備⽇ 2)
3 回生:PL 松本、廣岡、磯部、松野、下田、安井 6 人
2 回生:SL 江尻、赤木、河合[記録]、久保、黒藪、佐藤、志村、鈴木、徳永、冨永
初めてのゴールデンウィーク合宿であり、初めての九州でもあった。さらに、半年ほど山から離れていたこともあり、一週間ほど前から理由もなく落ち着かない気持ちでいる自分に気づいていた。今回の目標は、アケボノツツジを見ることと祖母山に登ることであった。
初日は前泊でよく眠れたこともあり、全員が体調よく歩き始めることができた。しかし川の増水を考慮し、迂回ルートを選択した。ザックを背負い、自分の足で地面を蹴って進んでいく感覚が懐かしく、同時に新鮮にも感じられた。昨年のトレーニングや合宿の積み重ねもあってか、九折越には難なく到着した。

少し離れたところから見た傾山は、文字通り傾いているように見えた。

九折越でテントを張り、傾山にアタックした。稜線では風が非常に強く、徳永や鈴木は風に飛ばされまいと岩にへばりつきながら登っていった。その姿には二回生の意地のようなものが感じられた。
やがて頂に立つと、やわらかな山並みが静かに連なっていた。

しかし、その光景は、荒々しい岩肌をさらし鋭く立ち上がる傾山の姿とはあまりにも対照的であった。
10分ほど滞在したのち、テント場へと戻り夕食をとった。
二日目は緩やかな登りと下りを繰り返す行程で、景色が次々と変わる新鮮さが続いた。


やがてアケボノツツジを見ることができた。青い空に薄紅色の花が差し色となり、目に映る景色すべてが心地よかった。そのとき、花の名前と景色から不意に『枕草子』の一節が思い出された。春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、少しあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。」

ただ暗記していたにすぎない言葉が、目の前の景色と重なり、実感を伴って胸に落ちてきた。やはり春はあけぼのである。
三日目は天候が不安定になる予報であったため、部員全員で意見を出し合い、古祖母山を越えコル手前でテントを張ることにした。
最終日は日の出前に出発したため、曙を見ることができた。やはり春はあけぼのである。

やがて雲行きが怪しくなり、レインウェアを着てフードを深くかぶりながら祖母山の頂を目指した。
頂上は霧に包まれ、まさに五里霧中である。さらに風も強く、立っているだけで体が揺れるような状況だった。足元から先の世界は白く閉ざされ、景色を見るために登ったはずの山で、何も見えないという不思議な感覚に包まれた。それでも、自分の足でここまで来たという確かな実感と、百名山の一つに立ったという達成感は残った。

下山はほとんど休むことなく続いた。途中で捻挫するなど小さなトラブルはあったが、全員無事に下山することができた。
今回の合宿を通して、アルプスでは見られない九州の山のやわらかな表情に触れることができた。そして何より、山を歩く楽しさ、冒険心を再発見することができた。
記録:河合




















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