冬山班 表銀座 常念・燕岳PW
●山域:常念-燕岳(長野県)
●日程:2024/03/07(木)~03/11(月)3泊4日(移動日1日、停滞1日)
●メンバー:三回生- 星安
ニ回生- 幸田 原 計3名
こんにちは、原です。最近、ブログは1回生に書いてもらっていたので、合宿の記録を書くのは久しぶりで少々筆が重いですが、とても充実した活動になりましたので、力を振り絞って書きます。
と書きながら本題に入る前に、、、
先週(3/16)は、追いコンがありました。多くのOB・OGの方々にもご参加いただき、4回生を盛大に送り出すことができました。ありがとうございました。先輩方のこれからご活躍を部員一同、お祈りしています!!
ではさっそく、今回の活動の記録を書いていきます。
この計画は、冬季限定の東尾根から常念岳、大天井岳を通り、燕岳まで縦走し、中房温泉に下りるというものです。3回生の星安さんが来年度から山にはあまり来なくなるので、その締めにということと、冬山班のレベルアップも兼ねて、幸田が計画してくれました。二月には、最終遠征として仙丈ケ岳に行きましたが、あいにくの雨で撤退しました。(詳しくは、ブログを。)
一応、それが冬山班全体としての活動は最後だったのですが、我々3人には、まだこの活動が残っていたのです。今回は天候に恵まれ、おかげで今年度の活動を気持ちよく終えることができました。最終日、想定より時間がかかってしまい、燕岳はカットしました。
【移動日】3月7日
いつものように、京都駅に集合し、青春18きっぷで長野県安曇野市、穂高駅へ。時間があったので、近くにあった穂高神社へ行ってみました。
普通のタクシーだと荷物が入らなそうなので、3人だけですが、贅沢にジャンボタクシーをチャーター。
穂高駅から三又ゲートに向かいます。
ゲートから、東尾根取り付きまで、道路を2時間くらい歩きます。今年は暖冬と聞きますが、意外と雪が積もっていました。
【1日目】3月8日(東尾根取り付き~2100地点)
4:00 起床
5:00 出発
10:30 2100m地点 幕営
出発!平日なのでトレースは無いと予想していましたが、同日、先行者の方がおり、ありがたくトレースを使わせていただきました。
なかなかの急登です。
ちょっと休憩。
2100m付近で幕営。明日は天気が悪そうで、停滞することに。夜は鍋を食べました。写真は無い。(´;ω;`)
【2日目】3月9日(停滞)
10時頃までたっぷりと寝ました。起きると外は雪が降っていて、夜にかけて降った雪がテントを圧迫していました。星安さんはこの日、一日中シュラフの中でした。
【3日目】3月10日(2100m地点~大天井岳冬季小屋前)
4:00 起床
5:00 2100m地点 出発
8:30 前常念
10:00 常念岳
13:00 横通岳
14:40 東大天井岳
16:00 大天荘冬季小屋 幕営
出発! テントポールが凍っていて撤収に時間がかかり、予定より30分程遅れて行動開始しました。森林限界を出たあたりからラッセルでした。荷物が重く、想定よりも時間がかかってしまいました。
尾根を登っている間に日が昇りました。
途中で後ろから来た方々にラッセルを交代してもらって、我々は体力を温存しつつ、まずは常念岳を目指しました。
常念岳に近づくにつれて、景色に見惚れつつも、早くも、各々がザックの重さにうんざりし始めていました。筆者は内心、「常念からそのまま、下山でもいいなぁ」などと弱気なことを考えていましたが(皆思っていたのかも?)それでも、そうこうしているうちに、遅れ気味ではありましたが、常念岳に登頂できました。
山頂は文句なしの快晴で、北アルプスをしばらく眺めました。
気を引き締め直して、大天井岳を目指します。良い景色をみて一時的にテンションが上がりましたが、ここからアップダウンのある、長い道のりでした。
16時頃に大天井岳冬季小屋に到着。「今日は小屋泊できるぞ―」と舞い上がっていましたが、扉がひどく凍結していました。しばらく粘りましたが、びくともしないので、諦めて小屋の前で幕営しました。夜は、この日のために残しておいた鍋です!(写真はありません!!)
【4日目】3月10日(大天井岳冬季小屋~宮城ゲート)
5:30 起床
7:00 大天井岳冬季小屋 出発
12:00 蛙岩
14:10 燕山荘
15:40 合戦小屋
18:30 中房温泉登山口
22:00 宮城ゲート
出発早々、小屋から切通岩までトラバース気味に下降しました。
これから歩いていく稜線が綺麗に見えました。所々にある巨岩の通過は時間をかけて慎重に行いました。
燕山荘に到着!
ここまで想定より時間と体力を使っていたため、燕岳のピークはカットして、中房に下山することにしました。
合戦尾根から、安曇野の街が見えました。
18時半、登山口に到着しました。すっかり日が落ちてしまいました。ここからゲートまであと12㎞歩きます!
誰もいない夜の真っ暗闇をヘッテンの明かりだけを頼りに歩くというのは、少し冒険的で、疲れていても、少しテンションが上がりました。ただ、楽しかったのは、はじめの30分だけで、メンバー皆、途中から無言でひたすらに歩きました。昔話や童話で、疲れ果てた旅人が明かりの灯る家に助けを求めるというシーンがたまにありますが、彼らの気持ちが少しわかった気がします。道中、明かりが灯っていたのは、中部電力の建物だけでしたが。
途中で水が尽きてしまったので、道路の側溝に流れている水を頂きました!!冷たくて、おいしい!!
22時、やっとにゲートに到着。到着と同時に感情が高ぶって、撮影。皆さん、だいぶ焼けましたね。
メンバー全員が満身創痍ですが、非常に達成感のある活動になりました。
【番外編】
せっかく、長野まで来たので、戸隠でスキー、スノボをしました。(私はどちらかというと山よりも、こちらの方が楽しみでした。)いつになるかわかりませんが、部での山スキーも再開したいなと思いました。
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