玉山PW
- dwv1957
- 3 日前
- 読了時間: 6分
・山域:玉山(台湾玉山山脈)
・日程:2025/03/18(土)~03/23(日)1泊2日(移動日1日・予備日2日)
・メンバー
2回生:PL松並 SL佐野 福田
1回生:大野[記録] 村上
計5人
こんにちは。大野です。何回記録書くんだこいつと思っている人がいるかもしれないですが、僕もそう思っています。けど、僕の熱烈なファンが居るらしいのでエンターテイナーとして期待に答えなくてはいけません。^^
さて、今回登ったのは台湾島にある台湾最高峰・玉山です。東アジア最高峰でもあります。その標高は公式には3952m。ほぼ4000mです。以前は新高山と呼ばれていました。こっちのほうが馴染み深い人も多いかもしれませんね。日本占領時に富士山よりも高い新しい山ということでつけられたそうです。
今回の台湾遠征は、海外登山とはどのようなものなのかを把握するのと、富士山より高い標高での活動が目的であり、我々ワンダーフォーゲル部は、今現在、標高5895mのキリマンジャロ山登頂を目指しています。いわば、今回はキリマンジャロの前座になります。今から1年後を予定していますので、ぜひ、僕らの活動を応援していただけると幸いです。
話は戻りまして、海外登山をしたいけどハードルが高いと感じている方がいるかもしれませんね。この記録を参考に今後玉山に登られる方々のために手続き等できるだけ詳細に書いていこうと思います。まあ、手続きしたの僕じゃないんですけど。
まず、玉山には入山制限が設けられています。これは、排雲山荘に泊まれる人数が限られているからです。110人だったかな。確かではないです。最低でも入山する2ヶ月前には予約するのが安心。当然ですが合宿中は現金しか使えないんで注意してください。2300元(現在レートで11000円ぐらい手数料込み)あれば山荘のご飯2食食べられます。僕は晩御飯食べたら気持ち悪くなって朝ごはん食べられませんでした。アルファ米のほうがいいです。2食で1人500元。バイキング形式でいっぱい食べたい人はぜひ。残りの1800元は宿泊代やタクシー代です。どれも事前予約必須です。
その他新幹線やバスを使いましたが日本からアプリで予約しました。アプリはkkdayとklock。お好みでお使いください。
さて、前置きが長くなりましたがここから思い出を書いていこうと思います。18日の夜、関空で集合して飛行機に乗りました。初めての飛行機で面白かったです。

3時間強のフライトで現地時間で1:30に到着。お腹が空いたんで何か食べたかったんですが、時間が時間なんで台湾での初めてのご飯はモスバーガーでした。ポテトが日本と違いました。あんまりモス行かないんで確かではないです。

モスで時間を潰して鉄道で高鉄桃園駅、新幹線で高鉄嘉義駅に行きました。更にバスで阿里山行のバスに乗りました。新幹線とバスはアプリで予約してました。ここまでで、よく現地人に話しかけられました。とてもフレンドリーな国民性だと思います。言葉通じないんでカタコトの英語で申し訳なかったです。

すし詰め状態で出発したバスは、市街地を通り山道を走ります。
注意してほしいのが、このバス最悪です。山道でカーブが多いのは良いんですが、カーブで加速します。昨日の夜から寝ていない僕らを仕留める気でした。とてもじゃないけど寝れません。それが3時間弱続くんで覚悟したほうが良いです。乗り場周辺でキャッチしているタクシーを捕まえてもいいかも。1人500元でふっかけられましたがその価値はあったかもしれません。

最悪の運転、最悪の道路でたどり着いた阿里山。さらにそこからシャトルバスで東埔山荘に行きます。このシャトルバスもひどくて勘弁してほしいです。5人中3人吐きそうになりながら到着。えぐすぎ。


東埔山荘で時間を潰しながら17時にカップラーメンを食べました。台湾のコンビニで買ったんですが、口に合うかわからなかったけど結構美味しかったです。

山荘で同志社のOBの方に会いました。今はもう無いらしいですが、山岳サークル出身だとか。その方とは日程が同じで、排雲山荘では同室。とても仲良くしていただきました。合宿中、登山客の3割日本人。あんまり海外っぽくなかったかも。ここまでが移動日です。登山より移動のほうが辛かったです。
1日目、背中が痛くない山荘の寝床で朝を迎えた我々は登山口まで送迎していただき(有料1人100元)、いざ、登り始めました。道中は特段変わったことはありませんでした。3100m辺りから雪がありましたがそこまで寒くなかったです。



排雲山荘に着き、夕食まで部屋で待機。半年ぶりに山でトランプしました。

17時、ついにレストラン開店です。列に並ぶとまさかのバイキング方式にテンアゲ↑。多く取りすぎちゃいました。
さて肝心の味ですが、とても台湾を感じさせる味です。全体的に濃い味付け。台湾だと僕は薄味派ですね。おかわりは出来ましたがしませんでした。理由はおまかせします。



山荘でベンという台湾人の友達が出来ました。彼はとても気さくで、同じ大学生ということですぐ仲良くなりました。今度北海道の大雪山に行くそうです。とても羨ましいですね。
山荘のそばでイタチ?を見つけました。台湾では珍しくないそうです。下山した後の帰りのタクシーで野生のヤギも見かけました。

海外飯の洗礼を受けた我々は、翌日2時に起床、そのまま朝食へ向かいます。僕は何故か気分が悪かったのでそのまま待機。写真からどんな味だったのかよく伝わりますね。

2時に朝食を食べた我々ですが、とある理由で出発は5時でした。その理由は、視界不良と岩場の凍結による滑落予防です。
通常、この時期の玉山は雪は積もっていないんです。しかし、山荘のある標高3400m地点で雪の再凍結が発生しており、表面も氷のようにツルツルしていました。岩場で十分な安全確保ができないと判断した我々は、辺りが明るくなってからの行動に変更。前3日間に誰も登頂できていないという情報を聞いた我々はとても慎重にならざるを得ませんでした。
玉山主峰の記録はやむを得ない事情により僕は行けず、ありません。どのような様子だったかは「3/21 玉山」で検索していただきたいと思います。結果だけいうと、あと50mのところで、氷の壁に阻まれ、主峰を踏むことができませんでした。とても悔しい結果となりましたが、挑戦できただけでも良い経験になったと思います。





以上が、玉山遠征の記録になります。僕自身初めての海外でとても不安でしたが、現地の人や同じ日本の登山客の方々がとても親切にしてくださったおかげで、トラブルなく合宿を終えることが出来ました。いつか、また台湾に来てリベンジできたらと思います。次は、ハードシェルジャケットを忘れず、玉山にチャレンジしたいと思います。
余談ですが、次の一回生に託して、今年度で僕の記録は最後になります。一人だけめちゃくちゃ長い記録でしたが最後まで読んでいただきありがとうございました。
合宿後の台湾旅行楽しかったです。
Comments