夏合宿B 南アルプス
September 23, 2018| 野見亮人
●山域:南アルプス(山梨県・長野県)
●日程:8月16日(木)~8月26日(日)(5泊6日/移動日1日/予備日4日)
●メンバー:<4回生>PL喜屋武、<2回生>SL植田[装備]、柿島[気象、衛生]、<1回生>野見[記録] 計4人 ※[気象]…気象セット内の事前確認(用紙・電池の補充)と山行中の気象通報の確認を行う [装備]…不足装備の事前確認・報告と団装分配・返却の管理を行う。 [衛生]…衛生セットの事前確認と合宿前の体調確認・検温を行う。
前期の活動の集大成となる夏合宿を南アルプスで行いました。
1日目
前日までに甲府駅まで移動し、当日はバスで広河原まで行きそこから登山口に入りました。はじめは急な斜面が続きましたが、途中で開けた大きなガレ場に到着しました。この日は天気も良く美しい稜線を見ることができました。
その後広河原峠に到着しました。峠からは今回の合宿のコースを一望することができ、夏合宿が始まったという実感が強くわいてきました。
また峠からは富士山も見ることができました。
2日目
この日は早川尾根小屋を出発し、アサヨ峰、栗沢山を経由して長衛小屋を目指しました。
この日も晴天で、眺めがよく夏山の景色を楽しみながら登ることができました。
喜屋武先輩がいい表情をしてはります(笑)
この日のお楽しみはOB会の方々が差し入れてくださった手作り豆腐セットでの麻婆豆腐づくりです!
山で不足しがちなたんぱく質をおいしくしっかり摂ることができました。
3日目
この日は早朝2時に起床し装備アタックで百名山の一つである甲斐駒岳を目指しました。行動を始めたときは星空が鮮明に見えるほど暗かったのですが、徐々に空が明るくなり経由した仙水峠では朝日に焼けた雲海を見ることができました。
その後も天気が崩れることはなく、無事に甲斐駒岳の山頂に到着しました。甲斐駒岳は花崗岩で構成されており山の斜面が白いため他の山とは雰囲気が違い面白かったです。ただ斜面の多くが砂地だったのではらはらしながら登りました。
山頂での一枚です。
その後長衛小屋まで戻り荷物をまとめ仙丈藪沢小屋を目指しました。かなりハイペースで甲斐駒岳から下った後だったのでここでフル装備を背負うのは本当にきつかったのですが、すれ違う登山者の方々からの励ましの言葉で気力を取り戻し無事に小屋に到着することができました。この小屋にはテント場がなかったので小屋に素泊まりしました。久しぶりに手足を自由に伸ばして寝ることができました。
4日目
この日は百名山の一つである仙丈ケ岳を目指しました。あいにくこの日は天候がすぐれず、仙丈ケ岳の山頂ではガスのため景色を眺めることができませんでした。
ガスのため太陽が隠れてしまい歩いていても肌寒く感じることが多かったです。その後は両俣小屋を目指したのですが森の中では倒木が多く地面を張って進まなければならないことも多かったです。そしてこの日の目的地である両俣小屋に到着しました。テント場についてからこの合宿初めての雨に降られてしまいました。しかしこの両俣小屋には二匹の飼い猫がおり猫好きの自分はテンションマックスでじゃれに行ってしまいました。
存在が罪なくらい可愛かったです。
5日目
この日はこの合宿の中で最もきつい行程で、3000mを超える間ノ岳、三峰岳を経由し、日本で二番目に高い北岳を目指しました。間ノ岳から富士山を見ることがこの合宿のメインイベントの一つだったのですが、ガスのため見ることができませんでした。へとへとになりながらなんとか北岳の手前の山荘まで到着しました。そこでダウンを取りいざ北岳へ!と勇んで出発したのですが、途中でゴロゴロと雷の音が聞こえたためすぐに山荘まで戻ることになりました。ここで泊まって続きは明日に繰り下げるのかなと自分は思っていたので、もう一回出発すると先輩に言われたときはさすがに萎えました(笑)人生初の萎えでしたね。
しかし北岳までの途中で2.5次新錬に引き続き、ライチョウの親子に会うことができたので無事最後まで登りきることができました。
残念ながら北岳でもガスのため景色を楽しむことができませんでいたが、日本で二番目に高い山を登りきることができたという達成感は非常に大きかったです。
その後北岳を後にし目的地である北岳肩ノ小屋に到着しました。到着した時はガスで景色を見ることができなかったのですが、しばらくするとガスが晴れ目の前に富士山が現れました。
夕日に焼けた富士山をバックにした一枚です。美しい夕日に翌日のご来光への期待も高まりました。
6日目
早朝テントを出るとすでに空は明るくすぐに朝食の準備を始めました。そして朝食の準備が終わるとほぼ同時に太陽が見え始め、素晴らしいご来光を拝むことができました。自分は
生涯この時食べたチキンラーメンの味を忘れないと思います。
今回の合宿最後の集合写真です。朝日に照らされた富士山の美しさはなんとも形容しがたかったです。
朝食後は最終日でありまた、温泉が待っているということこともあり全力で下ることができました。
そしてついに午前9時にスタート地点であり、同時にゴール地点である広河原に到着しました。久しぶりのコンクリの道路が懐かしかったです。
今回の合宿では一回生が自分一人だけで不安も多かったのですが全行程を無事に終えることができと本当にうれしかったです。また2.5次新錬ではあまり楽しむことができなかったな夏山の景色を楽しむことができました。行動中は一度も雨に降られなかったのも幸運でした。今年は先輩についていくことしかできなったのですが、来年の夏合宿では、下級生を引っ張れるようこれからの活動もしっかり取り組みたいです。
おまけ
夕日と戯れるK先輩